大阪には昔から「毎度おおきに」という店主の言葉に対して「おおきに御馳走さん」と
客人からも店主へ感謝の気持ちを伝える双方向のやりとりを楽しむ文化があります。
もてなし力というと、もてなす側だけに目がいきがちですが、
すばらしいおもてなしを引き出すのは、
実は客側の粋な振る舞い「もてなされ力」が大いに関係しています。
粋な客、粋な主人、粋な空間、粋な計らいなど、
「粋」とは主客双方が互いを慮り一緒に創りだす絶妙な「間」のデザインです。
所作(振る舞い)が変わると「間」が変わり、「間」が変わると所作が変わる。
次回のundesignは、人間の「間」、空間の「間」、時間の「間」に宿る
もてなしのデザインについて一緒に語り合いましょう。


主催/ learning designs × atelier caprice
Special guest / ウエダノブユキ

鰻料理「現長(げんちょう)」
明治中頃創業の老舗の鰻料理屋。御堂筋沿いにあった店を空襲で焼失し、戦後現在の場所に移転。
秘伝のタレを壺に入れ、御堂筋のグリーンベルトに埋めて戦禍から守り伝統の味を受け継いできた。平成20年9月、多くのファンに惜しまれ閉店。
ラーニングデザインズの西橋悦は現長の三代目西橋 健氏の二女。幼少期より多くの時間を現長のお店で過ごした彼女が、二度と戻らない時間と空間の思い出を胸に仲間と一緒に期間限定のサロンを開きます。

learning designs

1989年に上田信行ゼミを中心に結成され、学習環境デザイン研究をベースに
ラーニングイベントの企画、ツール開発、ドキュメンテーションを行っている。
「デザインマインド」と「プレゼントフルマインド」をコンセプトとしたワークショップを多数展開。
近日の活動にキッズプラザ大阪、明石市立文化博物館、ホテルユニバーサルポートでのワークショップ「キモチのカタチ」がある。
西橋悦(食と学びのデザイナー) / 三宅由莉(ラーニングアートディレクター) /
原田美佳(ドキュメントデザイナー) / 松村佳代(おもちゃコンサルタント)

atelier caprice

「デザイン図解」を軸に、広告や販促物、ブランド構築など、コミュニケーションデザインをトータルサポート。
デザイン制作にワークショップを取り入れ、プロセスを可視化するTEAM MADE DESIGNや、
産学連携による商品開発等、プロジェクトを多数展開。
また、明日から使えるデザイン発想をテーマにワークショップ、エゴコロサロンを企画・運営。
グラフィック・デザイン / ワークショップ・デザイン / デザイン・コンサルティング /
神戸芸術工科大学 非常勤講師 / 神戸親和女子大学 非常勤講師



ウエダノブユキ

ハーバード大学教育大学院で、セサミストリート研究を通して
革新的ラーニングメディア開発のためのリサーチ・メソッドを学ぶ。
その後、認知的動機づけ理論の研究者Carol S. Dweckのもとで、
子どもの知能観に関する研究で、Ed.D.(教育学博士号)を取得。
1990年に「ラーニングアート」のための実験空間としてネオミュージアムを創設し、
数多くの学びに関するワークショップやラーニングカフェ、アンカンファレンス、
MIT Media Labライフロングキンダーガーテングループでクリエイティブシンカーの研究を行うなど、
先進的な技術とプレイフルな学びを掛け合わせた実践的研究を行っている。
主な著書に、『プレイフル・シンキング』(宣伝会議2009年)などがある。
ラーニング・アーティスト / ネオミュージアム館長 / 同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授



協賛:先春園

創業は、文久2年(1862年)に当時の文化人を多数招いて『青湾の大茶会』を催したとの文献と
青湾の碑が桜ノ宮公園に現存することから、160年位になると思われます。
大阪の筆頭両替商、天王寺屋に奉公していた初代が独立して、
京都宇治よりお茶が運ばれて来る八軒屋船着場(現在の天満橋辺り)近くにおいて
お茶を商い船場北浜の立地と初代の人望により、天王寺屋はもちろん、鴻池・三井・住友などの大店や、
煎茶・抹茶道のお家元とも広く取引があり、今日まで数多くの企業や、文人・茶人に愛されて、
お茶を商い、日本文化・お茶の心を皆様にお伝えしてまいりました。

開催日

2012年 7月7日(土)

時 間

14:00〜18:00

場 所 大阪市中央区道修町3-3-2 「現長(げんちょう)」 
参加費

6,000円(unCafe×unWork×unTalk)   

※定員数が決まっておりますのでお早めに。